SES企業の営業に聞いた、現場入場に近付くための資格

みなさん、こんにちは!
現役エンジニアの”ます”です。

本業でSESの企業で未経験者向けのエンジニア教育を行っています。
年間150名近くのエンジニアさんを見ていると驚くほど優秀な方も多くいらっしゃいます。

しかし、未経験者の現場入場ってなかなか難しいのです。

理由は簡単です。「実務経験」を求められるから。

今回はその現場入場に少しでも有利になる強みを「資格」の観点からご紹介できればと思います。

開発の現場に入りたいならこの資格!

まず、本記事を読んでいるみなさんは開発職種における開発工程をすべて理解していらっしゃいますでしょうか?

上流工程から

  1. 要件定義
  2. 基本設計
  3. 詳細設計
  4. 実装(単体テスト)
  5. 結合テスト
  6. 総合テスト
  7. 運用・保守(納品)

といったフェーズが一般的な開発工程とされています。
このうち、未経験者は「実装」、つまりプログラミングにイメージを置きがちですが、それだけではありません。

様々な資格がありますが、資格をどれだけ取得したとしても、
この開発工程をいろいろと経験していることこそが本当の強みになるので、あらかじめご両所ください。

基本情報技術者試験

IT用語が多出する資格となります。IT企業未経験の方であれば勉強しておいて損のない資格です。
IT知識のベースラインがきちんと学べていることの証明になります。

また、中長期的にリーダーやマネジメントに興味のある方は抑えておきたい資格となります。
Web上にも過去問がたくさん転がっているため、学習コストも安く、総学習時間は40時間前後で取得可能な資格ともいえるでしょう。

未経験者であればこの資格を保持していると現場入場時に基礎レベルがあるといった部分を強みに営業をかけるそうです。

キタミ式イラストIT塾 基本情報技術者試験 という書籍がゼロから学習するならイメージしやすいテキストとなります。

Java Silver

数あるプログラミング言語の中でJavaという資格の中級レベルを表す資格になります。

Java言語はすべての言語の中心に位置するような汎用的な知識を身に付けられる言語で、
オブジェクト指向をはじめ、プログラミングの考え方をインプットするのに最適な資格となります。

試験問題をまとめた「黒本」と呼ばれる徹底攻略の問題集がありますので、
そちらを2周ほどすると合格が見えてきます。

一定レベルのプログラミングスキルがあるといった証明になるため、営業時にアピールできます。

学習は「黒本」だけも十分です。
場合によってはすっきりわかるJava入門というテキストも初学者向けに分かりやすい解説本となっています。


応用情報技術者試験

基本情報技術者試験よりもレベルが上がった試験となります。
基本情報技術者試験が取得できたら次に目指すべき資格ともいえるでしょう。

基本情報とともに1年で2回しか受験のチャンスがない資格となるため、基本情報の半年後を目指してもよいかもしれません。
こちらの資格もプログラミングのスキルというよりはプロジェクトやマネジメント、セキュリティだったり、ハードの知識だったりと幅広く、深い知識が求められます。

一方で基本情報技術者試験と重複している箇所もございますので、継続して学習するのが望ましいでしょう。
難易度も上がるため、未経験者でこちらを取得していると現場入場もかなりしやすくなると思います。

他の未経験者が取得していない難易度の少し高い資格です。

こちらもキタミ式イラストIT塾 応用情報技術者 の書籍が比較的易しく解説してくれている書籍でしょう。

Java Gold

先ほどのJava Silverよりもレベルの高い資格となります。
プログラミング言語の資格は他にもありますが、Oracleが出している有名な資格でもありますので、
やはりJavaの上級資格ということで信頼度も高い資格となっております。

こちらも「黒本」である程度の範囲をまかなえますが、一部手を動かしながらであったり、
実際にコーディングしながらの理解が望ましいでしょう。

Java Silverを取得してからであれば重複している箇所もあるため、
1ヵ月ほどで目指せる資格とも言えるでしょう。

この資格までを取得していると、未経験であっても潜在能力が評価され、
現場入場へ一歩前へ出ることができます。

黒本」を完璧にすると合格可能な資格ではあります。

インフラ系の現場に入りたいならこの資格!

インフラはネットワーク系とサーバー系、最近だとクラウド系と3つの種類に分類されることが多いです。
そのうち、未経験者はネットワークの学習からスタートすることをオススメします。

それぞれの分類へと少しずつ道が分かれていきますが、初級レベルの知識はどの分野でも必要だからです。

CCNA

ネットワークの基礎となる資格となります。
SESの営業さんに聞いた中でインフラ系のCCNAの資格は必須で抑えてほしい資格の1つでした。

CCNAがスキルの必要最低限条件として取り扱われることも多く、まず第一に取得したい資格となります。
Ping-tというサイトや黒本を活用して問題に取り組むことで資格の取得を目指しましょう。

こちらも「黒本」を取り組むことで合格可能性を上げていけると思います。

LPIC-1

LIPCはLinux系のサーバー知識を表す資格です。レベルが1,2,3とありますが、1が最も難易度の低い資格となります。

サーバー系を目指す方はCCNAと並んでこちらの資格も取得を目指したい資格となります。
ただ、LPIC-1だけでは初歩的なことのみの証明となりますので、
現場入場に強みになるかと言われるとそうでもありません。

そこで、次に紹介するLPIC-2まで取得するフローを視野に学習を行ってみてください。

お馴染み「黒本」での学習も可能です。

LPIC-2

LPIC-2は少し難易度が上がります。一方で、難しすぎることはないので安心してください。

CCNA、LPIC-1、LPIC-2までをスムーズに取得されると、資格取得への意欲や基礎レベルが整っていると判断してもらえることが多く、
現場入場に向けた良いアピール材料になります。

また、実際にLinux環境を構築したり、サーバーの設定を行うなどの体験型の自己学習も併せて行うとより効果的です。

黒本はこちら

CCNP

CCNAの資格の上位互換とされる資格となります。
CCNAは基礎レベルが求められているのに対し、CCNPは応用的な深い知識と経験も必要となります。

正直、CCNPまで取得される方は未経験では極まれかと思いますので、
こちらは参考までに抑えておいても大丈夫でしょう。

ネットワークの設計や構築にも大きく関係する資格なので、CCNAが用意に取得でき、なおかつネットワーク系に興味のある方は目指すべき資格です。

黒本はこちら

未経験者は資格取得におけるスピード感も大事!

未経験者がやりがちなミスとして資格取得したことをアピールしてしまうことが多く見られます。

もちろん、資格取得レベルの知識があることも重要です。
しかし、資格の取得であれば誰でも時間をかければできるものです。

本当にアピールしたいのはそのプロセスで、資格を取得するために、
どう工夫して、どのくらいの時間を短縮できたのか、また苦しかったところやその対策はどのようにしたのか。

挫折の多い業界であるIT業界で未経験者に求められているのは課題をどうやって解決するかの問題解決能力です。

あなたがそのとき、何を考えて行動をしたのか、振り返りながらスキルシート(経歴書)を記載しましょう。

まとめ

今回はSES企業の営業さんに聞いた現場入場をする際に有利になる資格をお話しました。

あくまでも経験が大事ではありますので、資格を取ったからといって希望する案件に入場できるわけではありません。
しかし、自身の希望に向けて努力をするのか、しないのかでは中長期的なキャリアに違いが出てきます。

最後まで読んでくださったみなさんは、どのように行動を起こしますか?

以上、ここまでお読みいただきありがとうございました。

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